ワイヤレス充電メーター(VAC8610F)の電源入力電圧のスペックは[8-12v]と記載があります
キャンカーのメインやサブバッテリーの電圧は、それを超えて14v程度まで上がる事があり、
製品保証の観点からは、VAC8610Fの入力電圧はDCDC等で12vまで降圧するのが正しいと思われます
その為、先輩方の中には実際に降圧DCDCを用いている方もいらっしゃるようです。
一方、製品の回路設計をする場合は、十分なマージンやFailsafeを考慮する場合が多いようです
そこで、14v程度の入力で降圧DCDCが無くても問題ないかを回路ベースで解析してみました

VAC8610Fの裏蓋を外すと、この様に回路が見える↑

この橙色丸のICが製品の回路的な入力電圧の上限を決めている↑ STマイクロの78M05とわかる

この部品の仕様を確認すると、最大入力電圧は35Vとわかる↑
部品的な上限的には14vの入力でも降圧DCDCは不要と考えられる、
次に放熱特性の観点から考えてみる

[78M05]の放熱特性を検証してみます
Vdif=15-5v=10v
Pd=10v x 0.15A=1.5W
DPAKパッケージのRthCJ=8℃/W
Pth(s-a)=(Tj-Ta)/Pd-Rth(j-c)-Rth(c-s)
=(150-60)/2-8=37≒40℃/W
グラフより放熱面積10c㎡以上あれば良いとわかる
よって、本基板面積が8cm x4cm=32c㎡として十分な面積があり
放熱可能な為、他の発熱が多少あったとしても、降圧DCDC無しで15v接続可能と考えられます

14v入力時のサーモグラフィーを確認してみる↑
[78M05]を中心に発熱し、基板を通して分散放熱していると確認できる
よって放熱特性的にも、14v程度の入力なら降圧DCDCは無くても大丈夫そうと考えられます
(但し、製品搭載のICが生産途中で変更になった場合や、車内温度が極度に高い場合はこの限りではありません)
↓参考までに、12v,14v印加時の消費電流/電力を確認しました。12v/14とも125mA程度でした
また14V駆動を暫くしてみましたが、問題なく作動していました


この状態で、サーモグラフィを確認する

消費電流は58mAまで減少する
以上の事より、本製品の入力電圧が14v程度までであれば、降圧DCDC等は無くても使えそうだと思われます。
(但し、製品搭載のICが生産途中で変更になった場合や、車内温度が極度に高い場合はこの限りではありません
尚、本レポートは12vを超えての入力を推奨する訳ではなく、製品動作を保証するものではございません)
